【昭和の夏】夏祭りには「東京コロッケ」
夏祭り
僕らが小さい頃は
夏になると、あちらこちらで夏祭りがありました。
耳を澄ませば盆踊りの音楽が聞こえてきたものです。
祭りに付き物なのはやっぱり屋台。
僕らの頃に人気だった屋台は、
「プラモデルくじ」
1回50円でくじをひくと
プラモデルが当たる!
当時はガンダムのプラモデルが全盛期でしたので
おのずとプラモデルくじは人気になるんですね。
しかも、
なかなか手に入らないようなプラモデルの箱が
ずらりと並べられていて、
僕らはわずかの小遣いを握り締めてくじに挑むのです。
「まー、当たらない」
「当たってるやつ、見たことない」
「怖い系のお兄さんが仕切っているので文句も言えない」
はずれの景品はあめ玉一個・・・。
東京コロッケ知ってます?
プラモデルくじで惨敗した僕らは
お腹を満たすため次の屋台に向かうのですが
- 焼きそば 250円
- イカ焼き 250円
- りんごあめ 300円
- チョコバナナ 200円
- 一銭洋食 200円
てな、感じで、
プラモデルくじで資金を使い果たした僕らには
とても手の届かないお値段で。
そして、お腹を鳴らしながら向かうのです。
そう、
「東京コロッケ」
親指程度の小さいコロッケを串に刺して食べるものなのですが、
コロッケの数はパチンコで決まるのです。
1回50円で、一番いい穴に入ると10個とか
はずれ、だと5個とか・・・。
「は? 東京コロッケ? 知らないね」って方は
これが、うまいのです。
もちろんジャンクです。
サクサクのちいさなコロッケを
ソースの海へ・・・。
「プラモくじ、なんてやるんじゃなかった」って。
あの夏、人いきれの中で夢中で食べた東京コロッケ。
「東京の人は、毎日こんなの食べられていいな~」と
友達としゃべりながら食べた東京コロッケ。
もう一度、食べてみたいですね。