【懐かしのファミコン】不正だらけの「ハイパーオリンピック」
懐かしのファミコンゲーム「ハイパーオリンピック」。
好記録を出すためにあれやこれやしていました。
ハイパーオリンピック
名前の通り、オリンピック競技のスポーツゲーム。
100メートル競走・走幅跳・やり投・110メートルハードルの4種目で
記録を競った。
このゲームには「ハイパーショット」という特殊なコントローラーが
付随しており、それで僕らは好記録を狙うのだ。
不正が横行
好記録を狙うために、どこから仕入れてきたのか
さまざまな攻略法を僕らは知ることになる。
初めは爪なんかでボタンをこすっていたのだが、
爪が痛くなるので、十円玉でこする。
やがてプラスティック製の定規の反動でボタンを高速で叩く。
さらには強度を増して割りばしの反動を使ってボタンを叩く。
もう好記録を狙うために不正という不正をあらかたやり倒して、
スポーツゲームの本筋からどんどん離れていった。
そして悲劇は訪れる。
徹底的に痛めつけられた「ハイパーショット」は十円玉で削り取られ、
破壊的な定規や割りばしの連打で疲弊したボタンは、その動きを止めた。
原型をほぼとどめていない「ハイパーショット」は過労死したのだ。
そして、「ハイパーショット」でしか遊べないゲームは
忘れられ、あれほど燃えた新記録への情熱はあっさり冷めたのだった。
また、もう一度、あの日のように新記録を目指してみたい。