【懐かしの昭和】やっぱり海の家
海の家の思い出
小さな頃からよく行っていた海。
家族で電車に乗って行ったり、
少し大人になると、彼女を横に乗せて車で出かけたり。
海、そのものはあまり変わりないのですが
最近は海の周辺が変わりましたね。
まず、大爆音の音楽。
そして、その音源の「海の家」。
僕らの小さな頃の海の家は
小上がりになっており、畳が敷かれていました。
いくらかお金を払うと、更衣室が使用できたり、
シャワーも使えたり、畳の上のちゃぶ台も使ってよかった。
そこで、母がこしらえてきた弁当を食べたり、
父がビールを飲んだり、「カレーライス」や「らーめん」、
なぜか、くそ暑いのに「おでん」なんかを注文して食べたりできた。
僕が彼女を乗っけて、初心者マークを貼りつけた「シビック」で
TUBEを聞きながら海に向かっていた頃でも、
まだあの頃の「海の家」はあった。
彼女のビキニ姿にドキドキしながらカレーなんかを食べたのは覚えている。
いつからだろう。
海の家はクラブ化し、企業が運営して、おしゃれになってしまった。
「缶ビール」は「モヒート」になり、
「おでん」は「パニーニ」になっていた。
僕らが食べたいのは「パエリア」ではなく「カレーライス」であり
僕らが飲みたいのは「サングリア」ではなく「缶チューハイ」なのに。
そんなのは戯言でしかなく、時代は移りゆき、
あのおしゃれな建物やノリノリの音楽はきっと時代が求めているのでしょう。
さようなら「海の家」。またどこかで。